TOP > フジプロニュース > 10月号 

フジプロニュース 10月号 2015.10.1

 11月号 / 9月号 

●今月のおススメ家電はこちら

●フジプロ エネルギーと暮らしのコラム

10月10日は「LPガスの日」です。昭和39年(1964年)10月10日に東京オリンピックが開催された際、メイン会場の国立競技場の聖火がLPガスで点火されことと、「10」と「10」が火で調理をしているときの音「ジュージュー」と読めることからの制定です。ところでLPガスって何? そんなあなたのためにLPガス基礎知識をお届けします。
※「もっと知ってほしいLPガスのこと」もご参考に
http://www.fuji-pro.com/050104.html

LPガス容器(ボンベ)の中身は液体

 LPガスは、原油精製の過程で発生した気体の石油ガスを圧縮して液化させたもので、液化石油ガス=Liquefied Petroleum Gasの略です。成分がプロパン(C3H8)、ブタン(C4H10)などの炭化水素からできているためにプロパンガスとも呼ばれています。

LPガス(プロパン、ブタン)は、都市ガス(天然ガス)の成分であるメタン(CH4)と同様に、燃焼により酸素(O2)と結びつくと、無害な二酸化炭素(CO2)と水(=水蒸気(H2O))にきれいに分解されます。そんな性質から、LPガスは、クリーンエネルギーと呼ばれているのです。

気体の石油ガスを圧縮して液化したのがLPガス……つまり、LPガス容器(ボンベ)の中には液体が入っています。容積が小さい液体の状態で貯蔵・配送され、使用時には気体で消費されます。LPガスが液体から気体になると、体積は約250倍に増加します(地域・気温により若干異なりますが、プロパン10kgが気化すると約4.82m3となります)。

ボンベがひんやり冷たいワケ

気体のLPガスを液化するには、冷やすか圧力をかけます。常圧で冷やす場合は、プロパンの場合がマイナス42℃、ブタンの場合マイナス2℃。圧力を加える場合は、プロパンで0.8~0.9MPa(8~9kg/cm2)、ブタンの場合0.2~0.3MPa(2~3kg/cm2)加圧します。ガスボンベを触るとひんやり冷たく感じるはずです。

プロパンの方がブタンよりも沸点が低く、常温で液化させるためにはブタンよりも高い圧力が必要です。そこで大量に使う家庭用のLPガスには、頑丈な容器(ボンベ)に詰めたプロパンガスが使用され、カセットコンロやガスライターなどではブタンガスが使用されます。

なお、LPガスは空気より重いので、ガス漏れすると低いところに滞留します。LPガスのガス漏れ警報器を部屋の低いところに設置するのはそのためです。(東京ガスなど天然ガス使用の都市ガスは空気より軽く、漏れると上に昇りますので、違いに注意しましょう)。

※LPガスについて詳しくなったら、「LPガス検定」に挑戦してみてください。
http://lpgaskentei.jp/

(資料出所・CFC)


Copyright(C), FUJIPRO CORPORATION All rights reserved.