クリーンで火力が強く、燃料電池など家庭用発電の原料として将来性も有望…
意外と知られていないLPガスの特長をご説明します。
LPガスは、原油精製の過程で発生した気体の石油ガスを圧縮して液化させたもので、
液化石油ガス=Liquefied Petroleum Gasの略です。成分がプロパン(C3H8)、ブタン(C4H10)などの炭化水素からできているためにプロパンガスとも呼ばれています。
LPガス(プロパン、ブタン)は、都市ガス(天然ガス)の成分であるメタン(CH4)と同様に、燃焼により酸素(O2)と結びつくと、無害な二酸化炭素(CO2)と水(=水蒸気(H2O))にきれいに分解されます。そんな性質から、LPガスは、クリーンエネルギーと呼ばれているのです。
日本の暮らしを支えるエネルギー
現在、全国の総世帯の半数以上でLPガスが利用されています。気体のまま導管で供給される都市ガス(天然ガス)は、運搬のための液化に大きな設備(超高圧設備)を必要としますが、低い圧力で容易に液化できるLPガスは、シリンダー(容器)による個別供給、小規模導管、バルク供給などにより、さまざまなシーンでの供給が可能です。この特性から「分散型エネルギー」と呼ばれるLPガスは、エネルギー利用の多様化に対応する有望な石油代替エネルギーとしての期待も担っています。
火力も強い、パワフルなLPガス
LPガスは燃焼排ガス中に有害物質をほとんど含まない、クリーンなエネルギーです。
また都市ガスに比べ運搬が容易なばかりでなく、高カロリーで火力が強いという特長もあります。
いざ、という時の緊急調達に即応
LPガスは、災害時に病院・避難所等の緊急調達に即応できる燃料として、LPガス協会と神奈川県ほか多くの市・町との間に「LPガスの調達に関する協定」が結ばれています。いざというときには、要請に応じて速やかにガスを供給できる支援体制が取られ、これについてもフジプロは積極的に協力しております。
安全性に優れ、災害にも強いLPガス
一般のLPガスは安全啓蒙活動、消費先設備点検ならびに高度安全機器普及促進などによって、都市ガスの事故件数を下回る状況にあります。また、1995年の「阪神淡路大震災」で安全性に加え、その利便性により緊急時対応エネルギーとしての有効性も実証しました。
阪神淡路大震災では、地中に埋められた都市ガス配管が寸断され、都市ガスの供給がストップ。復旧までに3ヶ月近くの日数を要し、都市ガスの地震に対する弱さを露呈する結果となりました。それに対し、LPガスは11日で完全復旧しました。それはLPガスはシリンダーで供給されるので配管距離が短く、点検・復旧が容易だったからです。このため、公共施設等で地震対策として都市ガスからLPガスへ切り替える動きも出てきています。
LPガスは次世代のエネルギー
LPガスは環境にやさしい、次世代のエネルギーです。
現在地球上ではオゾン層破壊、地球温暖化、大気汚染など環境破壊が進み深刻な問題になっています。
LPガスはCO2の排出量が低く、環境に優しいエネルギーです。私たちは省エネルギー・ガス機器の普及を進めるとともに、LPガス燃料電池や新エネルギーの開発にも目を向けるなど、環境対応に努めています。
LPガスを燃料に、コー・ジェネ技術で発電する
マイホーム発電が実用化の段階を迎えています。省エネ効果が高く地球にやさしいLPガスは、家庭用コー・ジェネシステムとして、住まいの隅々にエネルギーを供給していきます。
LPガスのコー・ジェネレーション(熱・電供給)システムは、LPガスを使って発電し、さらに、その排熱をお湯や暖房などにも利用しようと考えられた省エネルギー効果の高いシステムです。発電所の電力はエネルギーのわずか35%しか利用できていませんが、コー・ジェネレーションシステムでは、80%以上の効率性が実現できます。
また、実用化の目途が見えてきた燃料電池による電力の安定供給の取り組みも積極的に進めていきます。
メリットいっぱいのクリーンエネルギー・LPガスを、フジプロは自信を持ってお客さまにお届けしています。
でも、家庭やお店で使用するエネルギーは、LPガスばかりではありません。電気や灯油はもちろんのこと、都市ガスを使う場合もあります。それぞれの用途に応じて、最も経済的で効率の良いエネルギーを選択して使用すること、それがエネルギーのベスト・ミックスです。
フジプロはLPガスばかりでなく、他エネルギーの利用も含めたベスト・ミックス提案も行っています。エネルギー利用のことなら、何なりとフジプロにご相談ください。