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フジプロニュース 8月号 2015.8.1

家庭のお風呂の移り変わり

 9月号  / 7月号 

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●フジプロ エネルギーと暮らしのコラム

現在の浴槽はFRP製(強化プラスチック製)が主流です。その他、ホーロー浴槽やステンレス浴槽、人造(人工)大理石浴槽などが、それぞれの特長を活かして採用されています。かついては、タイル風呂やポリバスが主流の時代がありました。

 浴槽の素材は、時とともに変化しています。現在も使用されているタイル貼りのお風呂は、戦後復興が軌道に乗り始めた昭和20年代後半、より便利で清潔な住宅を目指す運動のひとつとして都市部でわずかに採用されるようになったのがはじまりです。色は白のみが主流。丈夫で衛生的というのがタイル風呂の特長とされ、当時においての「文化的」イメージと高級感を演出していました。

ポリバスの登場は昭和30年代の半ば。浴室付きの公営住宅が建設され「内風呂化」が進む中で、丈夫で長持ち、湯が冷めず手入れが楽……というメリットから普及していきました。

しかし、従来のタイル風呂は目地の汚れやひび割れが生じ、またポリバスは変形などの心配や不便がありました。こうしたことから、丈夫で、しかもいつまでも美しさが維持されるFRP製や人造(人工)大理石の浴槽が採用されるようになったわけです。

●FRP製(強化プラスチック製)
好みの色が選択できます。底面にノンスリップ加工やアームレスト付などの安全設計が施されています。
●人造(人工)大理石
やさしい肌ざわりが魅力です。カラーとデザインが、浴室を優雅に演出し、一層の高級感を出します。

進化するお風呂で、心と身体をリフレッシュ

ところで、かつてタイル貼りの浴室床の上には必ずと言っていいほど簀子(すのこ)が敷かれていました。木の質感が足の裏に心地よく、からだを冷えたタイルから守ってくれました。しかし今では浴室に簀子を見かけることはほとんどなくなりました。

昭和40年代に入ると、浴室全体が「木製」から「プラスチック製」へと一変したことにより、簀子も木からプラスチックへと変りました。そして50年代に入り、ついに簀子はその姿を消します。理由は、浴室床の質の向上です。タイル貼りの浴室床では、カビの発生が絶えませんでした。また、簀子は滑り安く、安全性の面で問題がありました。

そこで50年代に入り、これらを一気に解決する浴室床が登場したのです。これは今でも引き継がれ、安全で、肌触りも良く、お手入れもしやすい浴室床の研究開発は今も続いています。天然石の質感を表現した上品でお肌に優しい浴室床も一般家庭用にどんどん普及しています。かつては湯に入れれば良い、からだを洗えればいいというだけのお風呂は、快適さと安全を追求したリラックス空間へと変貌を続けいます。

進化するお風呂。例えば、いまや家庭のお風呂のジェットバス採用も珍しくなくなりました。ジェット噴流やエアバブロなどの泡が全身をやさしくマッサージするだけでなく、お湯をいつも清潔に保つろ過機能も搭載されています。

お風呂を楽しく快適にしたいとお考えの方は、ぜひフジプロにご相談ください。

(資料出所・CFC)


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