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フジプロニュース 2月号 2015.2.1

GHP(ガスエンジンヒートポンプ)で節電

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●フジプロ エネルギーと暮らしのコラム

現在空調機器の多くはヒートポンプが採用されています。電気エアコンはこのヒートポンプを動かすのに電気モーターを使いますが、モーターの代わりにLPガスを熱源とするガスエンジンを使用したエアコンが、GHP(ガスエンジンヒートポンプ)です。

大震災のあと、節電と防災の両面から脚光を浴びています。LPガスなので、都市ガスが止まっても使える。また、消費電力が電気エアコンの10分の1、最新型なら200分の1で済むからです。

 GHPは、今から30年ほど前に登場し、主に事務所や飲食店、コンビニなどといった業務用施設で広く利用されてきました。ガスを熱源としているので、電気のパッケージエアコン(EHP)より、スピーディーでパワフルな空調を実現することが大きな特徴です

GHPの導入メリット

さまざまな建物で次のような導入メリットがあります。

●飲食店・店舗

お客さまの出入りの多い店舗はどうしても空調効果が下がりますのでパワフルな空調が必要です。特に熱を利用する理美容店・クリーニング店・焼肉レストラン・ラーメン店などに有効です。

●工場

電気容量が不足気味なら、ぜひガス空調を。ランニングコストも軽減され、電気に頼らない完全空調が実現します。

●オフィス

OA機器の拡張による電気容量の不足がちな事務所ビルに最適。個別空調が必要なテナントビルで好評です。

●病院

新しい医療機器導入による電気容量不足を解決します。

●ホテル・旅館

立ち上がりの早さと個別分散空調の利点やランニングコストの軽減がメリットとなります。

災害時の重要施設にはガスエンジンを

GHPは消費電力を大きく抑えられるので、契約電力の引き下げなどにもつながるメリットがあります。

大震災のあと、この節電効果がピークカットに貢献すると、節電に苦慮する事業所、工場などから引き合いが活発化。電力の供給不安が今後なお続くと見られる中、設置が進んでいます。

もう一つは、地震に強い独立分散型のLPガスを使ったエアコンであること。都市ガスが止まったときのため、特に都市ガス圏にある学校や公民館、病院などへの普及が、進められています。

学校、工場などへは、省エネ・快適化に向け、国の支援(補助金)を受けつつ普及が進んでいましたが、それに防災という新しい追い風が加わったのです。

東日本大震災後の2011年春から、EHPをしのぐ超高効率の新商品も登場。このほか、バッテリーを搭載することで、停電になっても起動できる「自立型」も登場しています。

節電対策に苦労されている事業所や工場、また災害時の避難所等重要施設は、ぜひご検討ください。

(資料出所・CFC)


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