何となく気分が優れず、体を動かすのも億劫になりがちな、雨の多い季節になりました。そこで気になってくるのが、体調管理です。梅雨の季節には、室内がどのような状態になっているのか、体の症状として出やすいものは何か、といった点から健康管理の方法を見ていきましょう。
〈梅雨時の室内の状態は〉
ジメジメと感じる6月、7月ですが、湿度は冬に比べて10数%高い程度でしかありません。ただし気温が高いので、空気中の水分量が多くなるため多湿となります。
このように湿度と温度の上がった室内は、カビの繁殖条件としては絶好です。もともと室内の空気には、数個から数千個のカビの胞子が浮遊していると言われています。こうしたカビの胞子が室内の表面に付き、汚れなどを栄養にして発育していくのです。
〈梅雨時に出る症状とは〉
カビはアレルギーの原因。湿疹やかゆみ、咳、鼻炎、結膜炎、呼吸困難などの気管支の症状などを引き起こします。
また、湿気の多い状態では、体の中の水分は排出されにくく、溜まりやすくなります。そのため、消化不良となり、食欲不振や下痢を引き起こしたりします。
また、むくみの症状が出ることもありますが、これには自律神経の乱れも影響しているのです。この自律神経の乱れは「気象病」の主原因とも言われるもので、梅雨の低気圧の影響などにより起こるものです。
体の自律神経のバランスは、気圧の影響を受けて変化します。気圧の高い晴れの時は交感神経が優位に、また、気圧の低い雨の時は副交感神経が優位に働くのです。どちらか一方が優位になりすぎると、体調が乱れやすくなります。その他の症状として、体の不調では、だるさや頭痛、めまい、関節痛などが現れることがあります。心の不調では、やる気が出ず、集中力が低下したり、イライラしやすいといった状態が挙げられます。
〈梅雨時におすすめ健康管理法〉
それでは、梅雨時期に崩れやすい自律神経の働きを整えるには、どうしたらいいのでしょうか。
まずは生活リズムを整えるため、起床や就寝、食事の時間などをできるだけ規則正しくし、しっかりと睡眠をとるよう心がけましょう。たとえ曇りの日でも太陽の光は地上に届くので、毎朝、決まった時間にカーテンを開ければ、体内時計がリセットされ、交感神経と副交感神経のバランスがとれるようになります。
食事はバランスに気をつけ、自律神経の働きを整えるビタミンやカルシウム、ミネラルなどを摂るようにします。胃腸に負担をかけないよう、冷たい飲み物や味の濃いもの、脂肪分の多いものは避けた方が無難です。
散歩などの適度な運動をしたり、お風呂に入ってリラックスすることも効果的です。
また、雨天続きで洗濯物を室内干しし、より一層、ジメジメ感が高まらないよう、ガス衣類乾燥機を活用するのも一案です。パワーのある熱風で乾かすため、梅雨時期だからと洗濯をためらう必要もありません。浴室のカビ防止には、浴室暖房乾燥機もお勧めです。パワフルなガスの力で浴室をすばやく暖めるガス式の温水式浴室暖房乾燥機や、ガスふろ給湯器の湯はり運転と連動し、自動で浴室内の暖房運転を開始する電気式浴室暖房乾燥機があります。
より活動的となる夏に備えて、梅雨の間に大きな不調を引き起こさないよう体調を整え、気持ちよく快適に過ごせるようにしたいものです。 |