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フジプロニュース 5月号 2015.5.1

LPガスで「お湯」と「電気」をつくる

 6月号 / 4月号 

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エネルギーの供給・利用は、現在の電気や都市ガスなどのようなネットワーク型から、ロスが少なく環境にもやさしい使い方であるオンデマンド型(独立分散型)への移行が進んでいます。独立分散型で、太陽光発電などと相性がいいLPガスは、近未来の社会にふさわしいエネルギーです。

  ガスで電気をつくる方式には、ガスエンジンを動かし発電する高効率ガス給湯器「エコウィル」と、化学反応を利用する燃料電池「エネファーム」があります。どちらも、発電時に出る熱を給湯・暖房に生かしています。

エコウィルは、ガスエンジン発電ユニットと排熱利用給湯暖房ユニットで構成されます。

まず、ガスエンジンが発電機を回して発電します。その電力は、商用電源と合わせて家電製品で消費されます。そして、ガスエンジンの冷却水と排気から出る熱が、給湯や温水式床暖房、浴室暖房などに利用できるのです。またエコウィルは、それぞれの家庭の実際の使用パターンを学習し、自動的に最も効率よく発電する機能ももっています。
エコウィルをおすすめしたいお客様は、ガスやエネルギー消費の多い家庭や空調や生活機器など、生活しやすい環境作りに気を配る家庭です。エコウィルの発電能力は一般家庭で使う分に匹敵する1kWほど。最新タイプは90%以上(一次エネルギー利用率)の高効率を達成しているうえ、停電時も起動できます。音はエアコン室外機と同じ静かさ。エネファームは発電能力が700Wあり、総合効率が90%弱。音はエアコン以下。CO2排出量も大きく減らせます。

さらに、太陽光発電とセットで設置する「W発電」にすれば、電力会社に販売する余剰電力分が多くなるので、エコキュート(電気給湯器)より有利。夜間や雨天時にはバックアップしてくれます。いずれも国が普及を推奨しています。

LPガス発電をベース電力にする

一方、燃料電池「エネファーム」は「水の電気分解」とは逆、つまり水素と酸素を化学反応させて、電気と熱をつくります(当然、水も出ます)。水素はLPガスから取り出し、酸素は空気中から取り入れます。高効率で環境にやさしいことはエコウィルと同じです。

機器の構成は発電する「発電ユニット」と、その際の熱をお湯として貯める「貯湯ユニット」からなり、一般的な1kW級タイプだと、総合効率が78%ほど(発電36%、排熱回収42%)あります。各家庭の生活パターンを自動学習し、お湯は使わない時間帯に貯湯タンク内に貯め、足りなくなれば自動的にバックアップ熱源(給湯器)が稼働します。

電気は標準家庭の6割がまかなえるので、ベース電力として使い、足りない分は電力会社から買います。

フジプロでは「エネファーム」が本格発売された2009年度から取り扱い、多くの導入実績があります。お気軽にご相談ください。

(資料出所・CFC)


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