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エネルギーと暮らし
6月号 2025.06.01

  

 

お風呂の掃除

 浴槽がヌルヌルしていたり、目につく場所が黒ずんでいたりすると、気持ちよく入浴ができません。浴室を清潔に保つには、汚れをこまめに除去する必要があります。今回はお風呂汚れの原因、除去するための洗剤選びに関するお話です。

主なお風呂汚れは4種類

 お風呂の汚れは、原因や性質によって色が異なります。主な色は、黒・赤・白・黄色~茶色の4種類。汚れを落とすには、それぞれの性質を理解することが大事です。

  • 黒色=カビ
    浴室の隅やタイルの目地、パッキンなどに発生する汚れ。カビ菌が増殖してできる頑固な汚れです。
  • 赤(ピンク)色=酵母菌(ロドトルラ)
    浴室のあちらこちらに発生する、ピンク色のぬめり。「赤カビ」と呼ばれることがありますが、カビではありません。
  • 白色=水垢、石鹸カス
    鏡や蛇口に付着しているウロコ状の汚れ。水道水や石鹸のミネラルが結晶化して発生します。
  • 黄色~茶色=皮脂汚れ
    浴槽や床に発生するヌルヌルとした汚れ。体を洗った時に流れたり、浴槽に浸かった時に浮き出たりした皮脂が蓄積したものです。

汚れを落とすポイントは「中和」

 お風呂の汚れは、軽いものであれば中性洗剤で落とせます。ピンク色のぬめりや皮脂汚れ等は、見つけた時にすぐ対処すれば除去できるでしょう。頑固な汚れには洗剤の使い分けが必要です。
汚れを落とすには、アルカリ性に対しては酸性、酸性にはアルカリ性といった中和反応を利用します。

  • 黒カビ(酸性の汚れ)=強アルカリ性の塩素系漂白剤(カビ取り剤)
  • 水垢や石鹸カス(アルカリ性の汚れ)=酸性洗剤
  • 皮脂汚れ(酸性の汚れ)=アルカリ性洗剤

 子どもやペットがいる家庭におすすめなのが、重曹(アルカリ性)やクエン酸(酸性)。自然由来の成分で安全性が高く、刺激が少ないので安心して使えます。

お風呂汚れ用の洗剤を使う時の注意点

 黒カビの除去に使う塩素系漂白剤と、酸性洗剤やクエン酸を混ぜたり同時に使ったりすると有毒ガスが発生する危険性があります。必ず単品で使うなど、取り扱いには注意しなければなりません。
 重曹やクエン酸は、大理石や銅・アルミ等、使う材質によっては劣化や傷を生じる場合があります。特に重曹は研磨作用があるので、塗装やコーティングが施されてものには使えません。
 また、どの洗剤を使う場合でも、必ずゴム手袋を着けましょう。刺激の強い塩素系漂白剤はもちろん、自然由来成分の重曹やクエン酸でも、手荒れを起こすことがあります。

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(資料・イラスト出所/CFC)

 


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