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フジプロニュース 11月号 2014.11.1

ガス炊飯器のご飯がおいしワケ

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 昔から、ご飯をかまどで炊くときの秘訣は、(1)はじめちょろちょろ、(2)なかパッパ、(3)ジュウジュウ吹いたら火を引いて、(4)赤子泣いてもフタ取るな、と言われています。おいしいご飯をつくるための知恵です。でも、はじめチョロチョロ、というのは、薪を使って炊いていた時代の話。現代のように炊飯器を使ってムラなく加熱できるのなら、徐々に加熱するより一気に加熱した方が、ふっくらとおいしいご飯ができあがります。また、炊きムラをなくしたり、香りの元であるでんぷんを外に出さないようにする効果があります。

一般家庭でかまどのご飯は無理ですが、ごはんがおいしく炊けるのは、やはりガスです。適度な粘りと甘みが、お米本来のうま味を際立たせます。また、冷えてからもおしいのも、ガス炊きならではです。まだまだ、電気釜のよりもガス釜の方が優勢です。

まず、炊飯器の釜の底が厚い方がご飯がおいしく炊けます。底に熱をためることで、お米全体にムラなく熱を伝えることができるためです。当然ながら、底の厚さに見合った強い火力がなければ、十分な熱を伝えることはできません。一気に、そしてむらなく加熱。これを実現できるのは、やはり火力を使ったガス炊飯器になるわけです。

最新のガス釜はかまど焚きを再現

 最新タイプのガス釜は、かまど焚きの秘訣を再現し、(1)弱火でお米に水分を浸透させる、(2)強火で加熱して炊く、(3)火を弱めてうま味を引き出す、(4)蒸らしておいしさを閉じ込める、という方法で追求。釜全体を加熱したうえで、最高1,200℃の炎で、沸騰したまま一気に炊き上げます。

強火力で炊く、包み込んで炊く、むらなく炊く、短時間で炊くことで、1粒1粒が立ち、さらにおいしいごはんに仕上がるのです。特に、蒸気だけを外に出し、うま味成分は内部にとどめ、ごはんに戻す仕組みを実現しました。

 また、案外知られていませんが、ガス炊飯器の機能は、電気釜とほとんど変わりません。例えば、平日・休日、朝・夜など、炊飯時間を使い分けられる便利な「予約タイマー」もあります。操作パネルがシンプルで見やすくなるとともに、掃除のしやすさなど使い勝手もさらに向上しています。電気釜からガス釜への交換をご提案します。

ガス釜にも保温機能付がある

 ガス釜にタイマー付があるのだから、当然、保温機能付もあります。 

 「電子ジャー」機能は便利な機能ですが、おいしさを保ちたいのであれば、ご飯は炊きあがってから2時間以内、長くても10時間以内食べるのが理想的です。あまり長く保温しておくと、変色し味が落ちてしまいます。もしも長時間保存したいのなら、炊飯器からご飯を取り出して冷蔵庫などで冷やしておき、後で温めなおすのが良いでしょう。また、温かさにこだわらないようであれば、昔ながらのおひつに移して保温をしないのが、味の面では一番良いとも言われています。お弁当に持っていったご飯が冷たくなってもおいしいことと同じです。

 保温は、温かいご飯を食べるための機能です。目的や季節によって保存方法を変えてみるのも、おいしくご飯を食べるコツです。そして、ガス釜のご飯は冷めても電気釜よりもおいしいのです。

(資料出所・CFC)


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